学則(入学者用)
神戸改革派神学校学則 =入学希望者用抜粋=
1. 教育方針
日本キリスト改革派教会大会の経営する神学教育機関として、定款に明示された本校の基本的立場を堅持し、下記の方針の下に神学教育を実施する。
(1) |
聖書の全般的知識と体系的理解に必要な語学および神学を授業して、神の真理を正確に教え得る教師を養成する。 |
(2) |
思想と生活品位におけるあらゆる誤謬に対抗して強く戦い得る、恥じるところのない牧者を養成する。 |
(3) |
迫害、誘惑、窮乏に屈せず、恭虔と祈祷をもって福音を宣布する忠実な伝道者を養成する。 |
(4) |
上の目的を達成するために、聖書語学、聖書神学、歴史神学、組織神学、弁証学、および実践神学を教授する。 |
(5) |
学生は原則として寄宿舎に入舎するものとし、規律ある共同生活と勤勉な学究と忠実な教会奉仕を通じて、神学的教養と御言葉の役者としての品位の涵養とを共に修得せしめる。 |
2. 課程
本校は次の三つの課程を設ける。
(1) |
本科課程
本科課程は、教職者(牧師)養成課程であり、4月に入学して、4年間修業し、3月に卒業する。 |
(2) |
短期課程
短期課程は、御言葉の役者とは別に、神の働き人として広くキリスト教的奉仕(キリスト教研究者、信徒伝道者、教会学校教師、教会役員としての学び等)に献身したいと願っている者に学習の機会を提供するものであり、4月に入学して、2年間修業し、3月に卒業する。 |
(3) |
特別研究課程
特別研究課程は、本科課程・別科課程の修了者、本校と同等の神学教育機関の卒業生、国内外の牧師・伝道者のための教育課程であり、専門的研究に従事することを目的とするものである。修業年限は原則として1年とし、教授会が認めた場合には2年まで延長することができる。 |
3. 入学資格・入学手続きおよび審査
(1) |
各課程の入学資格は次の通りである。
① |
本科課程
・ |
日本キリスト改革派教会の教師候補者。あるいは教師候補者として未登録の者、または日本キリスト改革派教会以外の者で、御言葉の役者となるべく神よりの召命を受けたとの自覚を与えられており、忠実なる教会員として1年以上の実績を持ち、品性・能力・賜物において御言葉の役者たるにふさわしいことを認められた者。 |
・ |
4年制大学の卒業者、あるいは教授会が同等の学力を有すると認めた者。 |
|
② |
短期課程
・ |
牧師とは別に、神の働き人として広くキリスト教的奉仕(キリスト教研究者、信徒伝道者、教会学校教師、教会役員としての学び等)に献身したいと願っている者で、忠実なる教会員としての1年以上の実績を持ち、品性・能力・賜物において神の働き人たるにふさわしいことを認められている者。 |
・ |
2年制短期大学・専門学校以上の学歴を有する者、あるいは教授会が同等の学力を有すると認めた者。 |
|
③ |
特別研究課程
・ |
本校の卒業生および本校と同等の神学教育機関の卒業生、あるいは国内外で牧師・伝道者の経験を有する者。 |
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(2) |
入学志願者は、所定の締切日までに、下記の種類を提出しなければならない。
① |
入学願書(本校所定) |
② |
召命に関する作文(2000字程度) |
③ |
日本キリスト改革派教会の教師候補者の場合:所属中会教師候補者管理並びに試験委員会の推薦書
教師候補者として未登録の者、あるいは日本キリスト改革派教会以外の者の場合:所属教会小会、またはこれに相当する機関の推薦書 |
④ |
身元保証人の誓約書 |
⑤ |
最終学校成績証明書 |
⑥ |
住民票 |
⑦ |
健康診断書 |
⑧ |
受験手数料 料金については別途に定める。 |
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(3) |
本科課程・短期課程入学志願者は、教授会による書類審査に合格した上、指定された日時と場所において下記の審査を受けなければならない。
① |
学科試験 聖書、キリスト教基本教理、英語 |
② |
論文試験 指定主題に関する論文 |
③ |
面接審査
試験、論文、面接の実施方法は、教授会が別途定める。 |
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(4) |
入学審査の合否判定
① |
全科合格者は本科生・短期生として入学が許可される。ただし各科目の合格点は本科生が60点以上、短期生は50点以上とする。 |
② |
全科合格に達しなかった本科課程志望者で、学科試験科目の内、60点以上の成績を得た科目が2科目以上ある場合には仮入学が許される。同様に、全科合格に達しなかった短期課程志望者で、学科試験科目の内、50点以上の成績を得た科目が2科目以上ある場合には仮入学が許される。仮入学者はその後の成績が良好な場合には本科生あるいは短期生として編入が許される。 |
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(5) |
特別研究課程入学志願者の合否判定は、書類審査および面接審査によるが、教授会が必要と認めた場合には入学試験を実施する。 |
4. 本科課程(牧師養成コース)
(1) |
他の神学校を卒業している者を、本科課程への編入として受け入れる場合がある。編入志願者の入学は、原則として書類及び試験と面接によって判定する。 |
(2) |
各学期は原則として10週間の授業を行う。学期構成は以下のとおりである(各課程共通)。
第1学期 4月~6月
第2学期 9月~12月
第3学期 1月~3月 |
(3) |
授業および試験科目は、別途に定める方法で各学年に配分する(各課程共通)。 |
(4) |
本科生は、所定の科目を履修し、課せられるすべての試験を受けなければならない。 |
(5) |
第4学年の学生は、教授会の指導の下に、所定の方法で、各自選択した主題に関する神学論文(卒業論文)を作成し、教授会に提出しなければならない。 |
(6) |
教授会は、各学年末に必要に応じて面接を行い、本科生の進級・留年等を決定する。また成績等によって退学を命じることがある。 |
5. 短期課程(伝道者・信徒説教者養成コース)
(1) |
短期生は、所定の科目を履修し、課せられるすべての試験を受けなければならない。 |
(2) |
短期課程在籍者で、御言葉の役者(牧師)としての召命の自覚が与えられ、所属教会の小会の推薦があり、教授会が承認する者は本科課程に受け入れられることがある。 |
(3) |
教授会は、各学年末に必要に応じて面接を行い、短期生の進級・留年等を決定する。また成績等によって退学を命じることがある。 |
6. 特別研究課程
(1) |
特別研究課程在籍者は、教授会の助言を得て、専攻分野を定め、各学期にその専攻分野の科目を中心に週6時間以上の授業を受け、学期ごとに2科目以上の期末試験を受けるか、またはレポートを提出して評価を受けなけなければならない。さらに、指導教授の下に、所定の方法で、専攻分野において各自選択した主題に関する神学論文(特別研究修了論文)を作成し、教授会に提出しなければならない。 |
7. 聴講制度
(1) |
教授会が承認した場合、全科聴講生あるいは部分聴講生として講義を受講することができる。 |
(2) |
聴講生の手続きと審査
① |
全科聴講生は、原則として、上記の本科生に関する入学手続きに準じて入学手続きをし、教授会の承認を得て、履修するものとする。 |
② |
部分聴講生は、所属教会牧師・宣教師あるいはそれに相当する職務にある者の推薦書を添付の上、聴講願書を提出し、毎学期、所定の方法で聴講届を提出する。 |
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(3) |
全科聴講生は学期末試験を受けなければならない。部分聴講生は、学期末試験を受けることができる。希望者には、各合格科目についての修了及び成績証明書を発行する。 |
8. 教会派遣・夏期伝道
(1) |
教授会は、学生を近隣改革派教会あるいは関係教会に派遣し、神学校で十分に実施できない事柄を派遣先教会に委託して、御言葉の役者となるための必要な訓練を受けさせる。 |
(2) |
本科生のうち2年生から4年生の学生は、7~8月、夏期伝道に従事して、伝道牧会の実習をする。短期生、特別研究生であっても、教授会が認めた場合には、夏期伝道に従事できる。 |
(3) |
教会派遣も夏期伝道も課程の一部であり、学生の評価の対象となる。神学生を受け入れた教会または担当教師より、学生の働きについての評価(レポート)を提出してもらう。 |
9. 学費および寮費
学費および寮費等については、それぞれ所定の方法で相当金額を納入し、あるいは支払わなければならない。支払額は別途に定める。
10. 奨学金制度
(1) |
学生は別途定める「一般奨学金規定」及び「アジア留学生奨学金規定」等の資格に該当し、それらを受けようとする者は、所定の願書を教授会に提出し、承認を受けなければならない。 |
(2) |
上記の規定の改正は教授会の決定を経て、理事会の承認をもって実施するものとする。 |
11. 学生会
(1) |
全学生は、教授会および学監の指導の下に、勤勉に勉学し、規律ある学校生活に励まなければならない。 |
(2) |
本科生・短期生・特別研究生・全科聴講生は全員、学生会に所属し、その規約の下に所定の奉仕に就き、良き交わりのうちに規律ある共同生活を送らなければならない。 |
12. 評価
(1) 期末試験
《以下省略》
(2) 卒業論文
《以下省略》
(3) 説教演習
《以下省略》
以 上